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1月に南海トラフ地震臨時情報発表 その後も「特段の変化は観測されず」

2025年2月7日 20:40
1月に南海トラフ地震臨時情報発表 その後も「特段の変化は観測されず」

先月13日午後9時過ぎ、南海トラフ巨大地震が想定される震源域で地震が発生。2度目となる「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」が発表されましたがこの日の深夜には南海トラフ巨大地震との関連はないとして「調査終了」が発表されていました。

この地震について7日、気象庁で定例の評価検討会が開催され、その後の観測データを踏まえ平常時と比べて「巨大地震の可能性が高まったとみられる変化は観測されていない」とする見解をまとめました。

今後30年以内の発生確率が80%程度とされる「南海トラフ巨大地震」について、気象庁は7日、専門家による評価検討会を開き、想定震源域でおきた地震などを分析しました。

先月13日、南海トラフ地震の想定震源域で発生したマグニチュード6.6の地震以降今月5日までに、日向灘ではマグニチュード3.5以上の地震が20回発生しているということです。また、日向灘ではゆっくりとした地殻の変動も観測されていますが、この変化は、大きな地震のあとにおこる通常の変化の範囲内だとしています。

こうしたことから、評価検討会は南海トラフで「大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて、相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とする見解をまとめました。

一方、評価検討会の会長で東京大学の平田直名誉教授は、「南海トラフでは平常時でも、いつ地震がおきても不思議がない状態が続いている」と注意を呼びかけています。

最終更新日:2025年2月7日 20:40