「あいちトリエンナーレ」補助金交付せず
慰安婦問題を象徴する少女像などの展示が中止になった愛知県で開催中の国際芸術祭について、文化庁が、内定していたおよそ7800万円の補助金を交付しない方針を固めたことがわかった。
愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」では、慰安婦問題を象徴する少女像などの展示に抗議や脅迫が相次ぎ、先月、企画展が中止となった。
文化庁はこの芸術祭について、文化の活用推進を目的とした国の補助事業として採択し、およそ7800万円の交付を内定していたが、「申請手続きが不適当だった」などとして全額交付しない方針を固めたことが関係者への取材でわかった。
不交付の理由として文化庁は、今回の企画展をめぐり、「事業の円滑な運営を脅かす事態が生じることを事前に認識していたという重大な事実を審査プロセスの中で申告しなかった」などとしている。