“トー横キッズ”支援団体元代表を逮捕 少女にわいせつ行為の疑い 金銭支援約束し「婚約誓約書」にサインさせたか
新宿・歌舞伎町のいわゆる“トー横キッズ”を支援する団体の元代表が、少女にわいせつな行為をしたとして逮捕されました。男は金銭的な支援を約束し、「婚約誓約書」にサインをさせていたということです。
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13日夜、新宿区歌舞伎町。トー横の広場は封鎖されていて、若者の姿はありませんでした。
閉鎖する前は多くの少年・少女が集まっていた、トー横。ここで、いわゆる“トー横キッズ”を支援していた団体のひとつ「オウルxyz」の元代表、槙野悠人こと牧野正幸容疑者(43)。
警視庁によると、牧野容疑者は“トー横”で声をかけた当時17歳の少女に、埼玉県のホテルでわいせつな行為をした疑いがもたれています。
当時、団体の代表として“子ども食堂”やトー横の“清掃”などを行いながら、子どもたちの相談にものっていたという牧野容疑者。去年12月も“トー横キッズ”だった高校生が被害にあった暴行事件の裁判に現れ「今後もトー横の支援をしていくため傍聴に来た」などと記者に話していました。
トー横で牧野容疑者が少女に声をかけたのは3年前の2022年7月。その後、頻繁に会うようになり食事代や交通費を支援していたということです。
金銭的な支援を約束するかわりに少女に書かせたという文書には「婚約誓約書」「牧野正幸と将来の結婚について合意をした」とあり、婚約誓約書にサインすると2万円を渡したといいます。
しかし2023年10月、少女が牧野容疑者から距離をおくと、アルバイト先での待ち伏せや、復縁を迫るメッセージを送るなど、ストーカーまがいの行為をされるようになったということです。
そして去年12月、少女が性的被害にあっている可能性があるとの情報提供により、事件が発覚しました。
牧野容疑者の逮捕を受け「オウルxyz」で副代表を務めていた男性は…。
団体の元副代表
「僕たちが本気で積み重ねてきたものが、あの人(牧野容疑者)の欲求欲望のためだったら嫌だなって。悲しいなって思います。性犯罪、薬とかをめちゃくちゃ嫌って、そういう行動をした人を責めていた。まさかするとも思ってなくて」
調べに対し、牧野容疑者は「事実があっていない可能性があります」と、容疑を否認しています。
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支援する立場の大人が、少女にわいせつ行為をしたとみられる今回の事件。行き場のない少女への支援活動を行う団体の代表は…。
BONDプロジェクト 橘ジュン代表
「こういう事件があって、困っていたり支援が必要な子たちが相談しづらくなるのが嫌だな、こわいなと思う。女の子に対して何かするとか誘い出すとか、支援者として絶対にあってはいけない。もしですよ、ほんとはあってはいけないんですけど、おかしいなと思ったら他の団体とか公的機関に相談してほしい」
迷わず声を上げてほしいと話します。
(2月13日放送『news zero』より)