早期発見も可能「乳がん」のセルフチェック
早期に発見すれば高い確率で治すことができるとされる乳がん。笹崎キャスターが、セルフチェックの仕方を取材しました。
笹崎キャスター「そもそも乳がんというのはどんな病気なんでしょうか」
島田菜穂子医師「乳房の中って、乳腺っていう臓器があるんですね。働きとしてはミルクを作るところなんですが、その乳腺という臓器にできる悪性の腫瘍のことを乳がんっていうんですね」
乳がんにかかる原因は未だにわからないことも多く、予防法がないのが現状。一般に、40代以上の女性には、2年に1回のマンモグラフィー検診が推奨されていますが、それよりも若い年齢で乳がんにかかる場合もあります。
そこで、誰でも簡単に自分でできるセルフチェックが大切なんです。実は、乳がんと告知された人の半数以上は、自分で異変に気づいて病院に行き、見つかったそうです。ではどうやって行うのか。“しこり”が再現された模型を使って教えてもらいました。
医師「コツとしてはまずはまんべんなく乳房の全体をチェックするのが大事なんですね」
滑りをよくするために石けんをつけた手で、顔を洗う時と同じように、指の腹で、平らに円を描くように動かします。このときの力加減は、胸の筋肉を触ったときに痛みを感じない程度。チェックする範囲は鎖骨より下、横は脇の下に反対の手が届くくらいでいいそうです。
また、乳がんは皮膚の表面に異常が表れる場合もあるそう。皮膚の表面がむくみ、毛穴が開いたような状態になったり、乳頭に陥没が見られることも、乳がんのサインのひとつなんだそう。鏡の正面に立って、皮膚にへこみがないか、左右の乳房に違いがないかを確認するのも大切。このとき、両手を腰にあて、体を回して側面からも確認します。
さらに、下着をとったときに、乳頭から分泌された茶色や黒っぽい色の出血がないかも、見ておくといいといいます。
笹崎キャスター「症状があってからだと遅いんですか?治すには」
医師「自己検診で触って気がついて(病院に)おいでになっても、必ずしも手遅れじゃないんですね。結構小さなしこりに気がついている場合もあるので、まず自分の普段の状況に慣れる、というのがすごい大事です」