県立病院でがん疑い見落とし放置 患者死亡
滋賀県の県立病院で、医師が患者のがんの疑いを見落とし3年以上放置していたことが分かった。患者はその後、死亡した。
滋賀県立総合病院によると、80代の男性患者は4年前、心電図に異常が見つかり、CT検査を受けた。内科の男性医師は、心臓の画像を確認し、異常なしと判断したが、肝臓にあった腫瘍を見落とした上、「肝臓がんの疑い」と記された放射線診断科の報告書を確認していなかった。
男性患者は3年後の去年、この病院に搬送され、見落としが判明。今年4月、肝臓がんで死亡した。
この病院では、ほかにも患者2人のCT検査で、同じようなミスがあり、現在も治療中だという。
病院は遺族に謝罪し、今後は、報告書の文字を大きくするなど、再発防止を徹底したいとしている。