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マラソンと競歩“札幌”開催で正式合意へ

2019年11月1日 11:56
マラソンと競歩“札幌”開催で正式合意へ

東京オリンピックのマラソンと競歩の札幌での開催計画は、1日のIOCや東京都など4者のトップ会談で、正式合意する見通しとなった。

東京大会まで9か月を切る中、IOCが決めた異例の会場変更は、東京都の「費用負担ゼロ」などの条件を、都が「苦渋の決断」として受け入れる形で、決着がはかられる見通し。

IOCと大会組織委員会、東京都の話し合いは、午前中まで詰めの協議が行われ、札幌移転で懸案となっていた追加の費用負担について、東京都の主張に沿って、都には負担を求めないことで最終調整されている。

一方、費用の一部は、札幌市が負担することで検討されている。

都としては、IOCの決定をくつがえすことは当初から困難と分かっていて、費用面などの条件でどう折り合いをつけるかが焦点となっていた。

都の幹部は、「東京大会がゴタゴタした印象を持たれるのはよくない。苦渋の決断だ」と語り、札幌移転を受け入れる考え。

正午からの、IOCコーツ調整委員長と、小池都知事、森会長らによるトップ会談で、札幌開催が正式に決定される見通し。

ただ、今回のIOCのトップダウンによる異例の会場移転は、都だけではなく、選手や観客をも振り回す形となり、禍根を残すことになりそうだ。