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若者は、なぜ会社をやめるのか?

2019年11月1日 16:14
若者は、なぜ会社をやめるのか?

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「若者は、なぜ会社をやめるのか?」。株式会社Bulldozer代表の尾和恵美加さんに聞いた。

厚生労働省が先日発表した若者の離職状況についての調査では、2016年3月に学校を卒業して就職した新入社員のうち、大学卒業で約3割、高校卒業で約4割が、就職後3年以内に会社をやめていることがわかった。この傾向は、過去5年間、おおむね横ばいとなっている。

ネットからは「仕事の仕方が合わなかった」「労働時間や環境が不満」「仕事が面白くない」などの理由があがっている。


――こういった意見がある中で、実は私の周りの友人も転職している友達がとても多くいるんですが、それについてはどう思われますか。

そうですね。私の周りにも多かったりとか、数字でみても3、4割って数字が出ていたと思うんですけれども、数字とか別に、どういう質の転職かっていうことが大切なのかなというふうに思っています。


――理由次第ということですね。

そうですね。そこでキーワードはですね、「Want to 起点」なんですけれども。


――どういうことでしょう?

会社の仕事ってどうしても「have to」になりがちですし、上の人が正解を持っていても、それを達成するために「have to」でするっていうことが多いと思うんですけれども、「Want to 起点」にすると“自分ごと化”していくので、その会社に愛着が湧いたりとか、業務にも愛着がわいたり、というふうになっていくと思うんですね。

退職するとしても、そのさらに自分の「Want to」を加速させるような業務に就けるのであれば、それはポジティブな転職だと思うので、良いのではないかなというふうに思います。


――ポジティブじゃない転職というと、どういった理由が?

やっぱり「Want to」を進めていくというよりも、「have to」の起点でしか考えられなくなってしまうということってあると思っています。やっぱり仕事忙しいので、自分が何をやりたいのかって、そのアートシンキングという「オリジン」にたどり着けずに次のソリューションを考えてしまう。というのだと。ちょっと若干後ろ向きな理由の転職になるのかなというふうに思います。


――なるほど。この「want to 起点」で働くにはどうしていけばいいんですか。

まず働いてらっしゃる一人一人は、自分の「オリジン」、何が自分のコアの価値観なのかということを理解する必要がありますし、会社も法人っていうように、人っていう単位で見たときに、創業者の歴史があって、どういうチャレンジングな時に、壁を乗り越えてきたのかっていう中で、価値観形成がされていると思うので、会社側もそういうオリジンを明確にして、それをすり合わせていくようなコミュニケーションっていうのを丁寧にしていくことで、よりお互いが働きやすい環境になっていくのではないかなというふうに考えます。


――お互いにwin-winの関係を築くということですね。

そうですね。日本では働き方改革とか叫ばれていて、SDGsの中にもアジェンダの8番に「働き甲斐も経済成長も」という項目がありまして、これは日本の隠れた社会問題なんじゃないかなというふうに思っています。

「課題先進国」と日本は言われているかと思うんですけれども、日本が「Want to 起点」でやることで、自ら正解を生み出して、更に経済成長している姿を、他の先進諸国に見せられることによって、世界全体がもっと幸福度が上がっていくんじゃないかなというふうに考えています。


―――1人1人の幸福度が上がると国の成長にもつながっていくと。

そうですね。地球全体にも。


■尾和恵美加さんプロフィル
株式会社Bulldozer代表。芸術家の思考回路からイノベーションの種が見つかる脱常識思考として、「オリジン」に基づいた唯一無二のアイデアを表現するプロセスをビジネスサイドへ応用する「オリジンベースド・アートシンキング」を開発。正解のない現代において多様な正解の形を作り、日本から世界へパラダイムシフトを起こすべく活動している。


【the SOCIAL opinionsより】