即位祝うパレード 沿道に11万9000人
天皇皇后両陛下は10日、即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」にのぞまれた。厳重な警備の中、沿道には約11万9000人がお祝いに集まった。
10日の皇居やパレードの沿道周辺には、両陛下の姿を一目見ようと、徹夜組を含め、早朝から多くの人が集まった。およそ2万6000人の警察官が動員された厳重な警備の中、手荷物検査や金属探知機をつかったボディーチェックが行われた。
午後3時前、天皇陛下はえんび服、皇后雅子さまは、襟元が華やかな白いロングドレスで、スタート地点である皇居・宮殿の南車寄に姿を見せ、この日のためにつくられたオープンカーに乗り込まれた。
このパレードは、台風19号による被害を受けて10日に延期されたもので、両陛下は、青空のもと、皇居から赤坂御所までの約4.6キロをおよそ30分間かけて進んだ。
両陛下は絶えず笑顔で手を振りながら祝福にこたえ、皇后さまが涙をぬぐわれる姿も見られた。
沿道に集まった人は、平成の即位パレードより2000人ほど多い、約11万9000人にのぼったという。
パレードを見た人「皇后さまがティアラをつけていて、とてもすてきでした」
パレードを見た人「ほんの一瞬でしたけれども、非常にお二人のやわらかい笑顔が見られて、すごく幸せな気持ちでいっぱいです。家族全員の一生の思い出になるなと」
10日のパレードで、即位に伴う国の儀式は全て終わったが、両陛下は14日から15日の未明にかけて、皇室の重要な皇位継承儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」にのぞまれる。