選挙人名簿を不正に持ち出し 前真鶴町長に懲役10か月、執行猶予2年の有罪判決
神奈川県真鶴町の前町長が自身が初当選した町長選挙の前に選挙人名簿を不正に持ち出した罪などに問われている事件で横浜地裁は26日、懲役10か月、執行猶予2年の有罪判決を言い渡しました。
真鶴町の前町長・松本一彦被告は、課長だった2020年2月、不正に入手したカギを使って町が管理する書庫に侵入し、選挙人名簿を持ち出した罪に問われています。
松本被告はその後出馬した町長選で当選していました。
26日の判決で横浜地裁は、「被告は選挙活動で選挙人に郵便を送付する際に利用しようとして持ち出した」と認定した上で、「犯行は職員としての知識や立場などを利用した反規範的なものであり刑事責任は軽いとは言えない」などと指摘。松本前町長に懲役10か月、執行猶予2年の有罪判決を言い渡しました。