核燃料“落下信号”発信 伊方原発3号機
核分裂反応を抑える制御棒を誤って引き抜くトラブルがあったばかりの愛媛・伊方原発3号機で20日、作業中のミスから核燃料が落下したことを示す信号が発信されるトラブルがあった。
愛媛県と四国電力によると、20日午後2時20分頃、定期検査中の伊方原発3号機の燃料プールで、核燃料が落下したことを示す信号が発信されたという。
燃料プールでは、クレーンを使って核燃料をつり上げ点検用のラックに挿入する作業が行われていたが、その際に核燃料がラックの枠に乗り上げた。この核燃料は、実際に落下していなかったが、クレーンに伝わる重さが減少したため落下を示す信号が発信された。
このトラブルによる外部への放射能の影響はないということだが、四国電力では、核燃料に傷が付いていないかどうか調べている。
伊方原発3号機では、今月12日にも核分裂反応を抑える制御棒を誤って引き抜くトラブルがあったばかりだった。