“強烈なツッコミ”動画で話題! 6歳少女がSNSで発信する思いとは…
再生回数は1100万回以上。動画が面白いとSNSで話題の女の子がいる。理央奈ちゃん6歳だ。
パパへの「きつ~いツッコミの動画」で人気に火がついた。「ママの方が大変なんやけん」との理央奈ちゃんの指摘に、「え? パパ、ママを手伝いよるやろ」と返すパパに「手伝ったとこ1回も見てませんけど、わたし」と、強烈にツッコむ理央奈ちゃん。「パパも手伝いしよる」と返すも「わたしの世話したのママですけど」と追い打ち。そんな明るいキャラクターのツッコミ動画が面白いと人気なのだ。
画面ではすぐに分からないが、実は、理央奈ちゃんは胸から下が麻痺している。今はリハビリに励む毎日だ。
自宅は愛媛県。お父さんとお母さんに2歳上のお兄ちゃんとの4人家族だ。話題の動画の編集はお母さんの担当である。
理央奈ちゃんは2歳半のとき「側弯症」と診断された。背骨が左右にわん曲し、ねじれる疾患で、進行速度は人それぞれ。重度の変形になると呼吸障害などが生じる可能性もある。理央奈ちゃんは4歳半までは歩けていたがすでに急激な進行が始まっていた。長距離を歩くことができなくなり、普段話すときも息切れするようになってしまう。これ以上進めば命の危険もある…。
両親はリスクを承知で手術に踏み切った。手術で側弯症の進行は食い止められ、命の危機は脱したものの、胸から下に麻痺が残った。
母親は「一生このままなんじゃないか。この子の将来をどうしたらいいのか見えなくて絶望に近い感じだった」という。
そんな母に勇気をくれたのが他ならぬ理央奈ちゃんだった。懸命にリハビリに励み、「りおは絶対治すと決めてる。治したいから頑張れる」といい、リハビリで泣いたりぐずったりしたことが1回もなかった、その姿が力を与えてくれたという。
SNSでの発信は「理央奈ちゃんを受け入れる社会になって欲しい」との思いから始めたが、その反響は大きかった。今では「こういう病気の子がいると知ってもらうことが(脊髄の)再生医療とか、脊髄損傷の治療法とかの研究が進むきっかけになったら」という思いを込めて動画を発信するようになった。
理央奈ちゃんは、手術後、幼稚園に通えなかった。午前中は、お母さんの職場に一緒に行き、午後はリハビリ。そんな日々が続いた。
そして3月17日。この1年ほとんど通えなかった幼稚園の卒園式に出席できることになった。
理央奈ちゃんは、卒園証書を受け取ると…お母さんの元へ届ける。お母さんにはこれまで歩んできた道を考え、込み上げる思いがあった。そのとき語ってくれた胸中とは?
※詳しくは動画をご覧ください。(2023年3月30日放送「news every.」より)