【速報】寝たきりの男子中学生の皮膚の炎症放置「命の危険に…」重傷化させた疑いでシングルマザー逮捕「精神的にも肉体的にも余裕なかった」
神戸市北区のアパートで、15歳の中学生の二男が発症した、寝たきり状態などの場合に起きる皮膚の炎症を放置し、適切な医療を受けさせずに炎症を重傷化させたとして、38歳のシングルマザーの母親が逮捕されました。
保護責任者遺棄致傷の疑いで逮捕されたのは、パート従業員の38歳の母親で、遅くとも今年7月から9月までの間、重度の障害でほぼ寝たきり状態の男子中学生の二男の体に炎症があるのを把握しながら、医療機関を受診させずに放置し、全治1年の「多発性褥瘡(じょくそう)」を負わせた疑いがもたれています。
警察によりますと、二男は約2年間学校に通っておらず、今年7月、学校から警察に安否確認の要請があったということです。その後、警察の通告を受けた児童相談所が母親と自宅で面談した際、母親が「息子の床ずれがひどい」と相談したことから炎症が発覚。10月には児童相談所が警察に、「放置すれば命の危険があった」と医師の見解を伝えたことから、警察は逮捕に踏み切ったということです。
警察の調べに対し、母親は「7月下旬ごろに腰のあたりに炎症を見つけました。ガーゼを変えるなどの処置をしましたが、広がってしまいました。病院に連れて行かないといけないと思っていましたが、精神的にも肉体的にも余裕がありませんでした」と話し、容疑を認めています。
母親と二男は、高校生の長男を含む3人で暮らしていましたが、母親は仕事のためにほぼ1日中外出していて、長男が二男の食事の面倒を見る状態が続いていたということで、警察が当時の状況を詳しく調べています。