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“日本はすでに感染拡大”WHO専門家

2020年2月14日 23:14

「新型コロナウイルス」の流行について、WHOの専門家は、他の国とは違って、日本では感染者が出た場合、誰から感染したか、感染経路が把握できない状態になっているとして、すでに感染が拡大しているという見方を示し、感染拡大の防止に取り組むよう訴えた。

14日、横浜市で開かれた日本感染症学会などの緊急セミナーでWHO世界保健機関のシニアアドバイザー・進藤奈邦子さんが講演した。

進藤さんは、「他の国では、全部の感染者が(誰から感染したのか経路が)追える。感染者と接触した人も全部調査が終わってその中から陽性患者が出ているけども、そこから先に感染は広がっていない。日本だけ様相が違う」と述べ、日本国内で、誰から感染したかわからないほど感染が広まり、感染経路を把握して、そこで食い止められる段階ではないことを示唆した。

また、中国では新たな感染者は減少の傾向にあるとした。そして、「ウイルスの撲滅は日本にかかっている」「感染症対策先進国の日本に出来ないはずがない」と感染拡大防止に取り組むよう訴えた。

進藤さんは、ウイルスの増殖のピークは、感染から3日後で、また、感染力は季節性のインフルエンザよりも強いという見解も示した。

韓国では1時間一緒に食事をしただけで感染したケースも明らかにした。