夏の風物詩「氷室開き」に多くの観光客 石川・金沢市
江戸時代に加賀藩が冬の間に貯蔵した雪を江戸の将軍家へ献上していたことに由来する行事、「氷室開き」が石川県金沢市で行われました。
あいにくの雨にもかかわらず多くの見物客が訪れた、夏の風物詩「氷室開き」。
金沢の奥座敷、湯涌温泉にある氷室小屋では1月に詰められた雪のうち、3分の1程度が残っていて、地元の観光協会の会員によって切り出されていきました。
子ども
「夏なのに雪を見て珍しかった」
子ども
「よくこんなに雪だけで保管できるんだなと思った」
湯涌温泉観光協会 山下新一郎副会長
「300名くらいの方がいらっしゃった。非常にありがたいと思っています」
湯涌温泉の宿泊客数は元日の能登半島地震の影響で減少したものの、このところは徐々に回復してきているということです。
切り出された雪は、今後、石川県庁や金沢市役所、かつて加賀藩の屋敷があった東京の板橋区などにも届けられる予定です。