牛づくし! カニづくし! 豪華絢爛! 全国駅弁大会を取材
毎年1月に、東京・新宿の京王百貨店で開催されている駅弁大会を米澤かおりキャスターが取材しました。
1月6日、米澤キャスターが京王百貨店の7階を訪れてみると…
米澤かおりキャスター
「駅弁を求めて お客さんが続々と会場に入っていきます」
今年で59回目となるイベント「第59回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」。日本の北海道から九州鹿児島まで、約350種類の駅弁が大集結、北海道のいかめしなど定番の人気駅弁や、この大会ならではの新作駅弁を求めて、全国からお客さんが買いに来ていました。
神奈川から来た夫婦
「毎年来ています」
40代主婦
「静岡から来ました!」
さっそく注目の駅弁をチェック!
まずは、豪華盛り新作駅弁その1、お肉!
米澤かおりキャスター
「駅弁でこのお肉の大きさ! すごいですね、見たことない」
茨城県水戸駅の新作駅弁! 茨城のブランド牛・常陸牛をすき焼きにして“重ね盛り”した、ぜいたくな弁当です。お値段は2450円!
米澤かおりキャスター
「うん! お肉の上質な脂が舌の上でじわぁと溶けます。甘辛いタレと相性抜群ですね! 目に浮かびますね。道中の車内でこの駅弁をいただきながらビールをくいっと一杯!」
しまだフーズ 代表取締役島田 拓郎さん
「おいしいものがたくさんあるよ! 常陸牛もあるよって茨城県をPRしていきたい」
豪華盛り駅弁その2、海鮮!
北海道・釧路駅からはご当地ガニ、花咲ガニをふんだんに盛り付けた、かにづくしの駅弁が初登場! 花咲蟹ちらし、お値段2499円。
米澤かおりキャスター
「う~ん カニを頬張る幸せを今感じています。この大きな身の中にぎゅうっと、うま味が詰まっています」
一方、並々ならぬ思いで駅弁大会に参加する企業も…。駅弁たかので代表取締役を務める、高野宣也さんは石川県在住です。2024年の元日に発生した能登半島地震で自宅が被害を受けました。それでも、今回の駅弁大会に参加した思いとは…
駅弁たかの 代表取締役 高野宣也さん
「たくさんの人に来ていただいて、石川県はいいところだなと思ってもらえるように頑張りたい」
こんな時だからこそ、地元をアピールしたい! と考えていました。そんな高野さんが作った駅弁は、石川県の冬の味覚「香箱がに」を使った駅弁、1680円。
米澤かおりキャスター
「ん~! 細い身の中にうま味がギュッと詰まっていますね。甘みが出てきます」
さらに、新潟県から参加した駅弁会社も、能登半島地震でブロック塀が倒れるなどの被害を受けていました。
神尾弁当部 代表取締役社長 神尾雅人さん
「新潟のお弁当をおいしくいただけるように精一杯作らせていただきます」
地元の名物ノドグロを焼いて、うまみを引き出した新作駅弁に挑戦、お値段は1600円です。
また、豪雨で大きな被害を受けた、山形のローカル線からも初参加。山形と新潟を結ぶ米坂線は、2022年8月の発生した記録的な大雨で線路が寸断されました。2024年の1月現在でも、復旧していません。
こうした苦境におかれている地元を応援したいと立ち上がったのは、なんと山形県内の焼き肉店。山形のブランド牛・米沢牛と、地域でよく食べられるという“馬肉”をあい盛りにして、新たな駅弁を作りました。
米澤かおりキャスター
「うん! (弾力があって)かむほどに この馬肉のうま味も感じられます」
やき肉黒獅子 店長 菅野哲治さん
「これをきっかけに少しでも活性化になれば」
米澤かおりキャスター
「食べて応援していきたいです」
第59回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会は、2024年1月22日まで開催しています。