能登半島地震から10日目となる10日も、石川県内の一部エリアでは通信障害が続いています。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの通信4社では、輪島市、珠洲市などを中心に未だ携帯電話サービスが利用できない、または利用しづらい状況が続いているということです。

通信各社によりますと、通信障害が長引いている原因のひとつは、停電の影響で基地局に電気が通っていないことです。北陸電力によりますと、通信障害が起きている輪島市や珠洲市などの一部では、いまも停電が続いています。

通信各社によりますと、停電地域の基地局に復旧作業に向かおうとしても、土砂崩れなどで道路が寸断されていて現地にたどり着けないといいます。

そのため通信各社は、通信障害をすぐに完全復旧させることが困難とみられる地域について、人が集まっている避難所や役場などを中心に、移動基地局車や可搬型の衛星アンテナを設置するなどし、スポットごとに電波を供給していく作業を進めています。

しかし、あくまでもスポットごとの供給となるため、少し離れると携帯電話サービスが利用できない、または利用しづらい状況になってしまうということです。