エコバッグ持つ?高まる若者の意識
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回のテーマは「レジ袋いくらならエコバッグ持つ?」。花岡隼人さんに聞いた。
今年7月から全ての小売店のレジ袋が有料化されます。日本財団が18歳を対象行った意識調査で「レジ袋がいくらだったらエコバッグを買うか」を尋ねたところ、一番多かった回答は「0円」の31.3%。若者の間で脱プラスチックへの意識が高まっていることがうかがえます。
――調査結果についてどうお考えか、まずはフリップをお願いいたします。
「クールビズの再来」です。クールビズもすっかり世の中に定着した言葉だと思いますが、10年以上前には存在もしなかった言葉だと思います。クールビズという言葉が定着する前は、夏でも上着を着て、ネクタイをつけて、冷房を効かせて、というものでしたが、クールビズが導入されたことによって環境意識も進み、室内の冷房は28度でも問題なくなってきたかと思います。環境課題を変えていくだけではなく、ファッションになったというのは非常に大きいかなと思っております。
エコバッグの仕組みも、レジ袋の有料化をきっかけに皆さんがエコバッグを持ち、それぞれ自分らしいエコバッグを持つことで1つファッションの位置づけになっていけば、もっとプラスチックの資源が削減されていくのかなと思っております。
――ファッションにして楽しくやっていく。なかなかその意識が生まれない方へのアプローチは何かありますか。
有料化が1つのきっかけになればと思いますが、例えばアパレルの方々に環境課題というものをビジネスチャンスに考えもらい、もっとエコバッグを出して「これを機会にエコバッグに切り替えてください」ということをファッション業界で一つのキャンペーンのようにしてもらえると、消費者の方々もそう見ていくのかなと思います。
――もう一つ花岡さんが気になっていることがあるということなのですが、それは何でしょうか。
今、ソーシャルチェンジメーカーズという創業支援プログラムで、社会起業家の方々と一緒に「紙おしぼりキャンペーン」というものをやっております。皆様お店に行かれますと紙おしぼりをもらうことが多いと思いますが、プログラムで一緒にやっている海外から来る方は「なぜ日本はこんなに紙おしぼりが多いのか」というのが率直な感想だったそうです。環境負荷を減らすためには紙おしぼりを減らすということが1つのステップなのではないかということで、「手を拭きたい、消毒も大事」という効果を維持したままいかに環境負荷を下げていくかというアイデアを、企業の方と一緒に考えています。
――具体的に今どのようなアイデアが出ているのか伺えますか。
1つ思いついているのは、アルコール消毒に切り替えていくということだと思います。紙おしぼりの外の包装の環境負荷が非常に高いため、それをしないためにアルコール消毒や、もしくは普通のおしぼりでも良いのですが、リサイクルしていくということが、単純ではありますが良いアイデアなのではないかと思います。
――単純だけれども「それがあったか!」というものはありますよね。こういうアイデアがさらに生まれてくることを期待しています。
そうですね。
【the SOCIAL opinionsより】