専門家会議 PCR検査体制拡充改めて要請
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政府の新型コロナウイルス対策専門家会議は、PCR検査が進んでいない問題で、日本の検査件数が「明らかに少ない」と認めた上で、体制の拡充を求める見解を改めて示しました。
専門家会議・尾身副座長「(日本の10万人あたりのPCR検査数は)他国と比較して明らかに少ない。日本は最も少ない国の一つと言っていい。これは確かです」
専門家会議は、PCR検査の件数について、人口10万人あたり、アメリカは1752.3件、イタリアは3159件なのに対し、日本は187.8件で「明らかに少ない」と指摘しました。
一方で、検査した人のうち陽性者は、日本では5.8パーセントと欧米よりも低く、「潜在的な感染者を捕捉できていないわけではない」と説明しました。
検査が進まなかった理由について、保健所の忙しさや各自治体の検査機関が大量の検査をできる体制ではなかったことなどを挙げました。
専門家会議は、医師が必要と判断する場合は、症状が軽くても迅速に検査できるような「検査センター」の増設や、迅速診断キットの開発など体制の拡充を求めています。