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品薄続くアルコール消毒液 日用品でも代用

2020年6月4日 22:28
品薄続くアルコール消毒液 日用品でも代用

新型コロナウィルスの感染対策で使われる「アルコール消毒液」の品薄状態が続いています。アルコール消毒液が手に入らない場合に身近な日用品で代用する方法が注目されています。

■「アルコール消毒液」仕入れ値は1.5倍ほど高く

一時期に比べると少しずつは改善されてきたものの、完全には品薄が解消されていないアルコール消毒液。都内にあるドラッグストアで、アルコール消毒液の入荷状況について聞くと、手以外の消毒にも使える液体のものは今も品薄の状態だといい、仕入れ値も1.5倍ほど高くなったといいます。

■老舗の酒造会社も「消毒液」作り

厚生労働省は4月、医療機関などが手指用のアルコール消毒液の代わりに酒造会社が作るアルコール濃度が高い酒などを使用することを特例的に認めました。

そのため、各地の酒造会社がアルコール消毒液に代わるアルコール濃度が高い酒の製造を開始。

千葉県にある老舗の酒造会社でも、アルコール度数の高い酒を製造し、先月から消毒液の代用品として販売。鴨川市などにも寄贈しています。

さらに、椿油を使った化粧品などを製造する、京都にある会社でも「すべてが手探り」の中で消毒液作りを始めたといいます。完成した除菌ジェルの特徴は…

かづら清老舗 霜降太介さん「(医療機関の方の)手荒れがひどいっていう声がすごく印象に残ってまして、私たちの保湿がお役に立てるんじゃないかなというのもあって。椿油は保湿成分の1つですので」

医療機関などから優先的に発送しているといいます。

■家庭用洗剤で代用が可能

一方で、アルコールを使わず身近な日用品で代用する方法も注目されています。それは、家庭用洗剤。

経済産業省が所管する、NITE(製品評価技術基盤機構)は、家庭用洗剤に含まれる界面活性剤のうち、7種類が新型コロナウイルスを効果的に除去できるとの中間報告を発表しました。

この7種類の界面活性剤を含む洗剤は全部で141種類。原則的には用途に合った洗剤を使用するよう勧めていますが、台所用洗剤があれば、どの場所でも代用することが可能だといいます。

■作り方・使い方は?

まず洗面器などに500ミリリットルの水をはり、台所用洗剤を小さじ1杯入れて消毒用の液体を作ります。

布などにその液体を染み込ませ、絞ったら、テーブルなどの表面をふき取り、その後、水拭きをし洗剤をふき取ったら、最後にキッチンペーパーなどで乾拭きをすると効果的だということです。

この時、一方向に拭くのがポイント。往復して拭くと、拭き取ったウイルスをのばしてしまう可能性があるといいます。

多くの感染者が確認されたダイヤモンド・プリンセス号の消毒作業も担当した方に、作業する上での感染対策について聞くと。

特殊清掃隊エヅリン 江連秀夫代表取締役「同じタオルとかぞうきんを使って何回も何回もやるよりは、ペーパータオルなどの使い捨てを使っていただいて。使いましたらすぐ処分というのが一番安心」

他にも、手袋を二重にすることが重要だといいます。NITEは洗剤を手や皮膚には直接使用しないよう呼びかけています。

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