働き続けている人でも、この４月の残業代が平均で１割以上減っていることがわかりました。

どんな業種の人の残業代が減ったのかを示すデータを、９日に厚生労働省が発表しました。

（１）飲食サービス業：４６．１％減
（２）映画館など娯楽施設、美容室など：４３．９％減
（３）製造業：２０．４％減
（４）不動産・物品賃貸業：１３．１％減
（５）教育・学習支援業：１１．５％

逆に、残業時間が増えたことで残業代も増えたのが、金融業・保険業。１９．５％増加しています。厚労省によると、コロナ禍の中で資金繰りの相談が相次ぎ、残業につながった可能性もあるということです。

みずほ総研によると、去年の夏のボーナスの民間企業の平均は３８万１千円でしたが、今年は３４万６千円になる見通しです。旅行関係は特に厳しく、全日空も日本航空も夏のボーナスは去年の半分になる見通し。旅行大手のＨＩＳは夏のボーナスを見送る方針です。



中小企業はもっと厳しく、なんとか従業員を解雇せずにすむようにとなると、一人ひとりの給与を減額するしかないという声もあります。

２０２０年６月９日放送『ｎｅｗｓ　ｚｅｒｏ』より