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死亡事故も…やりがちな「ながらスマホ」の危険 歩行時の認識範囲は「20分の1」 自転車の重大事故は“過去最多”ペース

2024年10月4日 9:44
死亡事故も…やりがちな「ながらスマホ」の危険 歩行時の認識範囲は「20分の1」 自転車の重大事故は“過去最多”ペース

ついついやりがちな「ながらスマホ」。横浜市では、歩きスマホによると思われる死亡事故も踏切内で発生。ある実験では、歩行中は認識できる視野が著しく狭まることが分かりました。車・自転車での違法な「ながらスマホ」による重大事故は年々増えています。

■街の人に聞く…ながらスマホの場面

藤井貴彦キャスター
「歩くなどしながらスマートフォンを使う『ながらスマホ』。どう考えていますか?」

野口啓代(スポーツクライミング五輪銅・『news zero』木曜パートナー)
「電車の乗り降りなどでも、皆さんスマホを手に持ったままという光景をしょっちゅう見ます。自分でも気づかないうちにやってしまっているかもしれません」

藤井キャスター
「街では3日、こんな声が聞かれました」

ダンサー(22)
「(スマホで)TikTok見て歩いちゃいます」

専門学校生(19)
「乗り換え(情報)とか気温とか友達からの返信とか、いろんなこと(歩きながら)見てます」

大学生(18)
「自転車乗ってスマホ触っている人が、車とぶつかりそうになった(のを見た)」

■歩きスマホでは…視線の動きを検証

藤井キャスター
「自分もついつい…という方もいらっしゃると思いますが、9月29日には(横浜市内で)、歩きスマホによるとみられる、踏切内での死亡事故も起きました。危険な行為です」

小栗泉・日本テレビ解説委員長
「歩いている時の視線の動きを検証した実験の映像があります。スマホを操作していない時は広く全体が見えていますが、歩きスマホになると、歩く速度が遅くなり、視線もスマホに集中していて、周りがほとんど見えていないことが分かります」

「実験を行った愛知工科大学の小塚一宏名誉教授によると、歩く速度は4分の3になり、視覚で認識できる範囲は20分の1になりました」

藤井キャスター
「ヘッドホンやイヤホンをつけていると、さらに情報が遮断されて危ないですね」

■車や自転車の「ながら」で増える事故

小栗委員長
「歩いているだけでもこれだけ危険ですが、車や自転車のながらスマホはそもそも違法行為です。警察庁がまとめた、ながらスマホによる交通死亡・重傷事故の件数を見てみます」

「重大事故は年々増えていて、今年は8月時点で自動車が79件、自転車は22件。特に自転車は、過去最多のペースで増えているといいます」

■自転車の「ながらスマホ」は厳罰化

小栗委員長
「こうした事故を防ごうと、大手損保は車を運転中に強制的にスマホを使えなくするサービスを進めています」

「三井住友海上によると、アプリを利用して、車にセットした専用端末がスピードを検知し、時速10キロを超えるとスマホを操作できなくするというもので、社用車を持つ企業などで導入が増えているといいます」

「自転車を運転中のながらスマホに対しては11月1日から、新たに罰則が設けられることになります。交通の危険を生じさせた場合、最大1年以下の懲役、または30万円以下の罰金となります」

野口さん
「実験映像のように周りのことを気にしているつもりでも、あれほど見えなくなっているのは怖いですよね。自分で気をつけるのが一番大切だと思いますが、私の場合はスマホを時計代わりにしないようにして、なるべくスマホに触れる機会を減らすようにしています」

(10月3日『news zero』より)

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