土石流災害 遺族や被災者ら110人余り、熱海市や静岡県に賠償請求
去年7月に発生した静岡県熱海市の土石流災害で、遺族や被災者など110人余りが災害の原因は行政にもあるとして、5日、熱海市や静岡県に対し64億円余りの賠償を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは土石流災害で家族を亡くした遺族や被災者ら110人と3つの法人です。
原告らは、土石流の起点部分に造成された盛り土に対する熱海市の対応について「前の土地所有者から造成の届け出が出された際に多くの項目が空欄のまま受理された」ことや「崩落の危険性を認識しながら措置命令を出さず適切な指導を行わなかった」などと主張しています。
また、当時の静岡県の対応については、熱海市に対し「措置命令を出すよう是正を行わなかった」などとして、熱海市と静岡県に対し64億円余りの賠償を求めています。