猛暑×コロナ 知っておきたい売れ筋商品
関東で猛烈な暑さとなった6月15日。東京・有楽町で聞くと、インタビューに応えてくれた人が困っていたのは…。
「プールは中止で、どうやって夏を過ごしたらいいか、本当に考えつかないです」
新型コロナウイルスの感染予防のため、市民プールや小・中学校でのプールの授業が軒並み中止に。
■庭プールが人気に
そんな中、今おもちゃ店で売れているのが、おうちで楽しめるビニールプールです。
プールを購入したお客さんに話を聞いてみると。
「外のプール、まだやっていないと思うので、暑いですし」
子どもは、プール遊びが待ち遠しくてしょうがない様子。
「だって~、楽しみだもん!プール好き~」
実は今、ツイッターでは、「#庭プール」とハッシュタグをつけて投稿する人などが続出。おうちで、プール遊びを満喫する家族が増えています。
庭プールで子どもが遊ぶ様子を投稿した父親は次のように話します。
「出かけられなくてストレスがたまっている所があるので、(子どもは)大喜びしています」
プールで遊べるおもちゃ、ウオーターガンも売れ筋に。
トイザらス・港北ニュータウン店の末崎泰浩副店長によると、プールやウオーターガンの売り上げが6月に入ってから急激に伸び始めているといいます。
■汗で化粧が…マスク蒸れ対策
先週、解除された「東京アラート」。暑さの中、外出が増え、女性たちには困っていることがあると言います。
「マスクしていると汗かいちゃうので、化粧直しは大変です。結構きついですね」
そこで、都内の雑貨店では、マスク蒸れ対策になるという様々な商品が売れ筋に。
銀座ロフト・広報の中井めぐみさんが教えてくれたのは、「ヤケーヌ」という商品。
顔の正面は布で覆われていますが、口元に隙間ができる構造になっています。スタッフがつけてみると、下から風が入ってくるので涼しく感じました。つけたまま水分補給も可能で、マスク代わりに購入する人が増えているといいます。
さらに、水に濡らして絞り、頭からかぶるとひんやりする「ウォータークールハット」という商品も。マスクで蒸れがちな顔周りですが、スタッフが被ってみたところ、顔周りの温度がぐっと下がるように感じました。
銀座ロフト・広報の中井めぐみさんによると、今月に入ってクールグッズの売り上げは、昨年の約1.4倍売れているといいうことです。
■スティックタイプの日焼け止め
化粧品メーカーでは、スティックタイプの日焼け止めが売れ筋に。
スティックの下の部分をひねると、日焼け止めが出る構造で、手で触れることなく、スティックのまま顔に塗り直すことが可能です。外出先での感染リスクを抑えられるのでは、と注目されています。
資生堂・グローバルイノベーションセンターの山田祐子さんによると、マスクをしていても紫外線を透過してしまう場合があるので、日焼け止めの重ね付けが重要になるといいます。
■通勤の感染防止に手袋が人気に
通常の出社に戻る会社員も増える中、百貨店で品薄状態になるほど人気になっているのが、手袋。
西武百貨店池袋本店・婦人服飾雑貨・特選部の山崎修一統括マネージャーによると、つり革につかまる時の防御策の一つとして手袋が売れているといいます。
手袋は、不特定多数の人が触れる電車のつり革を、直接触れることなくつかむことができます。日焼け防止の素材を使った手袋などが、去年に比べて2倍ほど売れているといいます。
暑さと感染、両方の対策となる商品は、今後もニーズが高まりそうです。
2020年6月15日放送 news every.より