会食でコロナ感染 リスク減らすには?
6月16日、東京都では27人の感染が確認されました。このうちの10人が夜の街関連ということです。感染者が多い場として夜の街が注目されていますが、会食の場でも多いことが分かってきました。
6月15日に東京都で新たに確認された感染者48人の約半分にあたる23人が夜の街関連。このうち20人は、同じホストクラブのホストと従業員でした。
その他の13人が、すでに感染した人との濃厚接触によるものです。
この13人について細かく見ていきます。
どのような場で感染したかというと、習い事教室が2人、職場、病院、家族からの感染がそれぞれ1人ずつ。残る8人は20代~50代の男女で、ある共通点があります。それは、友人と会食をしていたということです。
すべてのケースで、居酒屋やバーなどの飲食店で、感染者である友人と接触したことで感染した、ということが分かっています。
6月15日、街で聞くと、みなさん外で食事をする際にはさまざまな方法で感染対策をしていました。
50代女性「(会食は)2週間に1回ぐらい。一緒のお皿のものを食べる時は、必ず取るためのお箸を別にするようにしています」
20代女性「(食べる)直前まではマスクしている」
20代女性「短い時間とかで済ませた方がいいのかなと思います」
50代男性「(宣言解除後)近しい人と久々に会って飲みました。なんとなくみんな斜めに座ったり間をあけて食事をしました」
会食が悪いわけではないのですが、リスクはあるということを改めて意識しないといけないですね。
国が示している新たな生活様式をおさらいします。
*大皿は避ける。直箸はやめましょう
*対面ではなく横並びに座り、おしゃべりは控えめに
*お酌はしない。グラスの回し飲みは避けて
ところで、外したあとのマスクはどうしていますか?
今、色々なメーカーが「マスクケース」を出しています。マスクケースを使用すると、食事の時にテーブルの上に置くことが避けられそうです。
また、会食での感染リスクを考える時、人数と時間も気にしたいところです。
6月15日に感染が確認されたうちの2人は、8人での会食に参加していたのですが、この中に1人感染者いました。人数が多いと話しかける人も多いですし、みんなに届くように大声を出すということもあると思います。それだけリスクが高まります。
さらに時間についてですが、東京都の休業要請は6月12日にステップ3に移行し、飲食店はそれまでの午後10時から2時間長い、午前0時まで営業できるようになりました。
単純に考えると、感染した人が周りにいたら一緒にいる時間が長くなり、感染する確率も上がるということになりますね。
東京都の担当者は「誰もがウイルスを持っているという前提で行動してほしい」と話していました。
ここからは東京都ではなく、政府が示している休業要請の話です。
6月19日、ステップ2に移行します。イベント開催については、今は屋内が100人、屋外が200人とされているのを、1000人まで可能になります。
プロスポーツについては今まではだめだったのが、選手などの感染対策を徹底した上で無観客での開催が可能になります。
そして、私たちの身近なところで大きく変わるのが、外出の自粛です。
現在は1都3県や北海道をまたぐ移動は慎重に、となっています。これが6月19日からは、すべて可能になります。
観光については、県内で徐々にという基準が、県をまたぐ観光も徐々にして良い、というかたちになります。
本格的に全面解除になるのは8月からの見込みです。その際、政府は旅行代金の割引などをする「GoToキャンペーン」で観光業などを支援するとしています。
大事なのは、体調が悪い時は外に出る・外食することを辞めるなど、基本的なことを守ることで感染拡大を防げるということを肝に銘じたいと思います。
2020年6月16日放送 news every.「ナゼナニっ?」より