「サイボーグ昆虫」の開発に成功 無線信号を受信装置取り付け移動方向を制御 理化学研究所らの共同研究チーム
進む方向を無線でコントロールできる超小型の装置が搭載された「サイボーグ昆虫」が誕生しました。
理化学研究所らの共同研究チームは、生きた昆虫に無線信号を受信する装置を取り付け、移動する方向を制御できる「サイボーグ昆虫」の開発に成功したと発表しました。
研究では生命力が強いことや、飛行せず扱いやすいという観点から平均およそ6センチになるマダガスカルゴキブリが使用されていて、取り付けられた装置に無線で信号を送り感覚器官を刺激することで進む方向をコントロールすることができるということです。
また、昆虫の形状に沿ったパーツを3Dプリンターで作製し装置と体に装着することで昆虫本来の動きを邪魔することなく移動制御を可能にしたということです。
虫に取り付けられた装置には太陽光電池も搭載されているため、研究チームは「昆虫の寿命が続く限り、長時間かつ長距離における活動が実現できる」と説明していて今後、災害時の救命活動や危険地域の検査などの現場での活用が期待できるとしています。