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斎藤知事をめぐる告発文書 元総務部長の私的情報漏洩疑惑 情報見せられた県議の聞き取り内容を公開 「怪文書で信用に値しない、私たちは被害者」との発言も

2025年1月27日 14:40
斎藤知事をめぐる告発文書 元総務部長の私的情報漏洩疑惑 情報見せられた県議の聞き取り内容を公開 「怪文書で信用に値しない、私たちは被害者」との発言も
兵庫県の百条委員会(27日)

 兵庫県の斎藤知事の疑惑を告発した元県民局長の私的情報を、知事の側近だった元総務部長が漏洩していたとされる疑惑について、情報を見せられたとする県議2人の聞き取り記録が公開されました。元総務部長は告発文書が「怪文書」だとして、信用に値しない趣旨の発言を繰り返していたということです。

 27日に開かれた百条委員会で公開された資料によりますと、聞き取り調査は去年12月、最大会派「自民」の山口晋平県議と立憲民主党系の第4会派「ひょうご県民連合」の迎山志保県議に対して実施されたということです。それぞれ、去年4月に元総務部長の訪問をうけ、30分ほどやり取りを交わしたとしています。

 山口県議は当時の状況について、「公用PC内のデータをプリントアウトしたものを見てくださいと言われ、ファイルを開けて見せられた。元総務部長が一部を読み上げた。それは元県民局長のプライバシー情報だった」と答えました。その際、元総務部長から告発文書の作成者は信用できない人間だと印象付けるような趣旨の発言があったということです。

 また迎山県議は、元総務部長は「『あれ(告発文書)は怪文書である。信用に値するような文書ではない。私たちは被害者だ。これを見てほしい』などと言いながら、情報が入ったファイルを見せられた」と回答。内容は小説のようなものだったほか、元総務部長はほかの人事課職員や女性職員にも情報を見せた趣旨の発言をしていたということです。

 元総務部長は、去年10月、百条委員会の証人尋問に出席。私的情報の漏洩について質問された際、情報をプリントアウトして所持していたことは認めたものの、第三者に見せたことについては答弁を拒否していました。

 元県民局長は死亡する前の去年7月、弁護士を通じて百条委員会に、プライバシーに配慮するよう要望し、百条委員会は疑惑の真偽を解明する調査とは「関係ない」として、私的情報は取り扱わないことを決めていました。

最終更新日:2025年1月27日 14:41
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