【速報】斎藤知事の疑惑を調べる百条委員会 “パワハラ”などの認定を見定める非公開の協議会を設置 冒頭には死亡した竹内元県議を悼み黙とう
兵庫県の斎藤元彦知事の“パワハラ”などの疑惑を調べる兵庫県の百条委員会が27日午前10時半ごろから始まりました。会議の冒頭、18日に死亡した竹内元県議を悼み、黙とうが捧げられました。
百条委員会は2月議会の期間中に報告書を提出することを目指しています。27日の百条委員会では、聞き取り調査が全て終了したことが報告されました。
一連の疑惑をめぐり、事実関係を整理し、「パワハラ行為」などを認定できるかを見定め、報告書をまとめるための『非公開』の協議会が設けられることが決まりました。奥谷委員長は「議事録はマスキングをかけた上で、でき次第公表する」と説明しました。
27日の百条委員会は約30分で終わり、終了後に奥谷委員長は報道陣に対し、「委員会としてもどのようにまとめるか議論する。パワハラの認定については、これから一から調整する」と語りました。
■“パワハラ疑惑”めぐり証人尋問で複数の証言「頭が真っ白に」「理不尽な叱責」
斎藤知事の疑惑を告発する文書がマスコミなどに配布され、明るみに出たのは去年3月のことでした。
このうち、県職員へのパワハラ疑惑については、これまでの証人尋問で、複数の職員が証言してきました。
2023年11月、播磨町の兵庫県立考古博物館への出張で、出入り口の約20メートル手前で公用車から降ろされた際に斎藤知事が叱責をしたとされる疑惑で、当時立ち会った職員の1人は、「車止めで(公用車で)入れなかったのでそこで停車していたが、降りてくるとき、車止めを知事が見て、『なぜそれをどけておかないのか』と言った。かなり怒鳴られたという認識で、車止めをどけた後にも同じことを言われた。頭の中が真っ白になった」と証言しました。当時の状況については、「社会通念上必要な範囲とは思わない、理不尽な叱責を受けたと感じている」と思いを述べていました。
また、他の幹部職員は、土木事業に関する新聞報道が出た後に斎藤知事に呼び出され、「こんな話は聞いていない」と机をたたきながら迫られたことについて、百条委員会で委員に問われると、「事実です」と話しました。「私の頭の記憶では、平手で1回か2回たたいた。『どうなってるんだ、バン 』と。(机を)叩かれるのは経験ないことなのでびっくりした」と当時を振り返っていました。
これに対し斎藤知事は、一部行為を認めた一方で、パワハラに当たるかどうかは「最終的には司法の判断になる」との見解を示していました。
告発文書では、高額な県産品の受領や、阪神・オリックスの優勝パレードをめぐる補助金の疑惑が疑惑が挙げられているほか、百条委員会では県の対応が公益通報者保護法違反にあたらないか検証を進めています。