新型コロナで新治療「幹細胞」使った治験へ
骨や血管などを再生させる力を持つ「幹細胞」を使って新型コロナウイルスの患者を治療する新たな治験が来月始まりますが、その現場を取材しました。
製薬大手の「ロート製薬」は、骨や血管などを再生させる力を持つ「間葉系幹細胞」をヒトの脂肪から作り、新型コロナウイルスの重い肺炎患者に点滴で投与する治験を来月、開始する予定です。
体内で、免疫システムが暴走して、正常な細胞までも攻撃するサイトカインストームを抑制し、肺の炎症を抑えることが期待されています。
一方、日本再生医療学会は20日、アメリカでの間葉系幹細胞を使った新型コロナ治療の臨床試験では、「12人中9人が人工呼吸器から離脱できた」などとし、国内でも適切に治験を行い、安全性と有効性を確認していくと述べました。