「湿度」重視…熱中症警戒アラートとは?
気象庁は、東京・千葉・茨城では7日の日中、危険な暑さが予想されるとして、熱中症に厳重に警戒するよう呼びかける「熱中症警戒アラート」を出しました。
発表されるのは今回が初めてとなる「熱中症警戒アラート」。改めてどういったものか解説します。
◆初の「熱中症警戒アラート」これまでとの違いは?
これまで気象庁は「気温」を指標に「高温注意情報」というものを出していました。それが今度は、「暑さ指数」という新しい指標をもとに「熱中症警戒アラート」を出すことになります。
この「暑さ指数」は、「気温」だけではなく、「湿度」を大きく計算に入れているのが特徴です。
具体的には、「暑さ指数」が33以上になりそうな時にアラートが出されます。東京・千葉・茨城でアラートが出されたのは、それぞれで「暑さ指数」が33を超える地点が出たからです。
◆「暑さ指数」とは?
「暑さ指数」は(1)気温、(2)湿度、(3)日射・輻射熱(ふくしゃねつ)を取り入れた指標です。それぞれのウエイトは、1:7:2で、「湿度」が一番大事ということになります。湿度が高いと汗が蒸発せず体温が下がりにくくなるためです。
7日の関東の予想最高気温で、埼玉・熊谷市とさいたま市で37℃となっていますが、湿度を加味した「暑さ指数」は高くなく、現時点で埼玉県にはアラートが出されていません。
◆アラートが出たら…それぞれの人に呼びかけ
アラートが出た場合、どうすればいいのか。
例えば、一般の人に対しては「エアコンの効いた涼しい部屋へ」。スポーツ選手に対しては「大会延期の検討も」。工事現場などで働いている人に対しては、「作業時間の短縮」などとそれぞれの人に対して呼びかけを行っています。
気象庁は、アラートが出された東京、千葉、茨城の1都2県では、日中、不要不急の外出や運動を控えるよう求めています。