栃木“豚熱” 多くが突然死も…県への報告怠る 養豚場経営の業者などを書類送検
2022年、栃木県那須烏山市の養豚場で豚熱が発生した問題で、警察は、多くの豚が突然死んだにもかかわらず県への報告を怠ったとして、養豚場を経営する業者などを家畜伝染病予防法違反の疑いで書類送検しました。
この問題は2022年7月、那須烏山市の養豚場で「死ぬ豚が増えている」という匿名の情報提供があり、栃木県が検査した結果、豚熱が確認され、およそ5万6000頭の豚が殺処分されたものです。
この1か月ほど前、多くの豚が突然死んだにもかかわらず、この養豚場から県への報告はなく、警察は、家畜伝染病予防法の届け出義務に違反したとして、養豚業者と当時養豚場の管理者だった47歳の男性について、19日、書類送検しました。
警察の調べに男性は「豚熱かもしれないと思った」「発生すれば全頭処分で会社が倒産する可能性がある」などと話しているということです。