“海洋放出計画”IAEA調査団来日し調査
福島第一原発にたまり続ける処理水を薄めて海に放出する計画について、IAEA(=国際原子力機関)の調査団が来日し、原子力規制委員会による計画の審査状況について聞き取りなど調査を行いました。報告書は今年5月頃にまとめられる予定です。
この調査は日本政府が依頼したもので、今月21日から25日までの5日間IAEA(=国際原子力機関)原子力安全・核セキュリティー局のグスタボ・カルーソ調整官やアメリカの専門家など、あわせて14人が参加して行われました。
福島第一原発にたまり続ける処理水について国は、大幅に薄めた上で来年の春には海洋放出を開始する方針で、現在、東京電力が策定した海洋放出の計画の安全性などについて原子力規制委員会が審査をしています。
IAEAの調査団は25日、会見を行い今回の調査で原子力規制委員会の審査がIAEAの定めた基準にのっとって行われているかなど、審査内容の聞き取りなどを行った事を明らかにしました。
さらに、IAEAの調査団は、福島第一原発のタンクに保管されている処理水を150リットル採取した事を明らかにしました。
今後IAEAの検査機関に加え、第三者的な検査機関においても処理水の成分の分析を行い、放射性物質の濃度が安全基準を満たしているかどうかIAEAとしても確認するという事です。
今回の検証作業の報告書は今年5月頃に公表される予定です。