文科省に「火山調査研究推進本部」新たに設置 火山の分析・評価などを一元化
火山の観測や調査・研究などを一元的に行う政府の「火山調査研究推進本部」が文部科学省に1日、新たに設置されました。
国内には富士山をはじめ111の活火山がありますが、2014年におきた御嶽山の噴火では登山者58人が死亡し、戦後最悪の被害となりました。
火山の観測や調査・研究などをめぐっては地震に比べて頻度が少ないため、専門家の人材不足や研究予算の減少などの課題が指摘されてきました。
1日、文科省に設置された「火山調査研究推進本部」は研究機関や大学などから調査結果を収集したうえで火山活動に関する分析や総合的な評価を政府が一元的に行い、火山対策を進めていきます。
一方、国は、国民の火山防災意識を高めるため、浅間山に日本で最初の火山観測所ができた8月26日をことしから、「火山防災の日」に制定しました。
さらに気象庁は、火山現象の種類や、これまで日本でおきた噴火の事例などを紹介する特設サイトを開設し、火山の危険性を正しく理解して備えにつなげてほしいとしています。