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ハンセン病元患者の追悼式典 厚生労働省

2024年6月20日 18:35
ハンセン病元患者の追悼式典 厚生労働省

国の政策で強制的に隔離され、差別や偏見を受けながら亡くなったハンセン病の元患者を追悼する式典が、厚生労働省で開かれました。

武見厚労大臣「長年にわたる偏見や差別により、多大な苦痛と苦難を強いることとなりましたことに心からお詫びを申し上げます。改めてこうした歴史を二度と繰り返さないという強い決意を申し上げます」

式典にはハンセン病の元患者や遺族らも出席し、「追悼の碑」に献花したあと、黙祷が捧げられました。

ハンセン病の元患者は、かつて国の政策により、強制的に療養所に収容され隔離されたほか、外出の制限や、堕胎手術を受けさせられるなどしました。

去年、厚労省が行った意識調査では現在も偏見や差別があると思うと回答した人がおよそ4割となったほか、ハンセン病の元患者や家族の体に触れることに抵抗があると回答した人はおよそ2割にのぼっています。

式典に出席した元患者の竪山勲さんは「形ばかりのことではハンセン病問題の偏見や差別がなくなると私は思っていない」と述べ、啓発活動の活発化などを訴えました。