刑法犯認知件数が2年連続で増加 「危険運転致死傷」「大麻取締法違反」などで検挙数が過去最多 法務省「犯罪白書」
去年1年間の犯罪の傾向などを分析した犯罪白書を法務省が公表し、刑法犯の認知件数が前の年に比べて17.0%増え2年連続で増加しました。
犯罪白書によりますと、去年1年間の刑法犯の認知件数は、70万3351件で、2年連続で増加となりました。(前年比17.0%増)
罪名別では、7割近くを占めるのは「窃盗」で、前の年より18.6%増えています。
また、「不同意性交」が前の年より63.8%増え、「不同意わいせつ」が前の年より29.5%増えるなど性犯罪の増加が目立っているということです。
法務省によりますと、去年7月に改正刑法が施行され、構成要件の変更や「性交同意年齢」が引き上げられたことの影響があったとみられるということです。
一方、検挙件数では、「特殊詐欺」が7212件で前の年と比べ8.6%増えました。
法務省は、闇バイトや匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」が関与した疑いがあるものが含まれるとしています。
検挙件数が過去最多となったのは、「危険運転致死傷」の783件、「児童虐待に係る事件」の2385件のほか、「大麻取締法違反」は8232件でした。
「大麻取締法違反」については、若年層の検挙数が大幅に増加しているということで、法務省は「注視が必要」としています。