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うれしい“お値段”マツタケが豊作価格で…

2020年10月15日 20:20
うれしい“お値段”マツタケが豊作価格で…

秋の味覚マツタケ、今年はなんと豊作だということです。その影響で、今年のマツタケは、お値段も通常の半額ほどだというんです。

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旬の食材を使った和食料理が味わえる店では、今年も日本の秋の味覚、マツタケを使った料理が提供されています。

小熊・小岩浩高料理長「お客様には通常の倍(の量)でご提供させていただいております」

薫り高く、肉厚なマツタケを、いつもの倍の量で盛り付け。そのワケはマツタケの豊作です。

小岩浩高料理長「たくさんの人に来てもらって、ご提供できたらと思います」

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豊作のマツタケの味を楽しめるのは、外食だけではありません。

15日、都内のスーパーでは国産のマツタケが、1パック1980円で売られています。豊作で、通常は5000円ほどで販売しているマツタケは半額以下に。

お客さん「安いと思います」

お客さん「かなり安いですね」

4日ほど前から、とぶように売れているといいます。

スーパーイズミ・五味衛店長「2度とない初めての値段、価格になっていますので、非常にお客さんに好評ですね」

実際に豊洲市場での今年の国産マツタケの取引の価格は、去年の同じ時期と比べて、半分まで下がっていました。

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豊作で安いと聞くと、気になるのは産地の状況です。

秋田県の農作物の直売所。売り場には大量のマツタケがずらりと並んでいました。

十和田市民市場・成田吉男所長「例年の倍くらいはでてるな。(Q値段もどうなんですか?)値段も例年の半額だな」

価格は大きさや状態によってさまざまですが、こちらは小ぶりで5本入って2000円。こうした状況に…。

店員「入ってます来てください。(Q今の電話も?)(マツタケ)入りましたかって」

何度も仕入れを確認する電話が。そして店にも客は次々と。

購入した客「(Q自転車で来られた?)30分」

自転車で30分かけてきたという男性は、3本購入していました。

購入した客「最高ですね」

笑顔があふれるマツタケの豊作。

購入した客「マツタケごはんと、あとちょっと網焼きして食べようかなと」

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山でマツタケを採る人たちにとっても喜びは大きく。

マツタケを収穫した男性「今年の場合は若干の小遣いになるということです」

15日、4時間ほど山に入り、およそ5キロ収穫したという男性。

マツタケを収穫した男性「ここ10年くらいで一番とれたかな。マツタケの菌を培養する時期に、十分な雨が降ったということだと思います」

ただ、この地域での収穫のピークは、あと数日で、来週には、こんなに安値では食べられないといいます。

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まだまだ秋の味覚を味わいたい人は、他のきのこにも注目です。

客「えのき安いですね」

さきほどの都内のスーパー。

五味衛店長「他の野菜はちょっと高いんですよ。でも、きのこに関しては、ちょうど100円以下とか。(きのこは)栽培ものでハウスものとかの商品なので、あんまり値段は変わらないんですよ」

今年はトマトやきゅうり、ナスなど、野菜が全体的に高い中、きのこの値段は比較的、安定しているといいます。

五味衛店長「やっぱり秋の風味といったらキノコ類関係になっちゃう。料理的に非常に人気出る商品」

しかし、今後、鍋の需要が増えることで1割ほど値上がりすることも考えられるということです。