環境省 利用許諾得ず…8年半クリッピング
環境省は省内などで今年7月までの8年半にわたって新聞社などに著作権法に基づく利用許諾を得ないまま、職員が記事をコピーして保存するクリッピング作業を行っていたと発表しました。
許諾を得ずにコピー作業などを行っていたのは、環境省の環境再生・資源循環局と福島地方環境事務所です。
環境省によりますと、2012年1月から今年7月までの8年半にわたり、福島県での除染や中間貯蔵施設建設などが書かれた新聞や雑誌などの記事を無断でクリッピングしていたということです。記事の数は91の媒体約6万4000本にのぼり、のべ2700人の職員がメールなどで閲覧していたということです。
本来であれば、新聞社などに著作権法に基づく利用許諾を得る必要がありますが、職員の著作権に対する認識が不足していたため、許諾を得ないまま作業を行っていたということです。
環境省は、今後、新聞社などに過去の使用料の支払いを行うとともに、引き続き実態の調査を進め処分の判断を行うとしています。