研修施設で46人食中毒 ウエルシュ菌検出
東京・八王子市にある研修施設で先週、研修生46人が下痢や腹痛などを訴えていたことがわかりました。東京都は、施設の食事による食中毒が原因だとしています。
都によりますと、八王子にある救急救命士を養成する施設で先週、25歳から41歳までの男性の研修生46人が下痢や腹痛などを発症したということです。研修生の症状はいずれも軽症です。
症状があった研修生は、施設内で調理された食事を食べていて、便から「ウエルシュ菌」という菌が検出されたことや、症状がこの菌によるものと一致することなどから、都は「ウエルシュ菌」による食中毒が発生したとしています。
施設で提供された食事には加熱調理がされたあと、室温で2時間程度放置されていたものもあり、これが食中毒の原因となった可能性があるということです。
「ウエルシュ菌」はカレーやスープなど一度に大量に加熱調理され、そのまま室温で放置されるような料理で増殖しやすいため、調理後はそのまま放置せず、なるべく早く食べるか、小分けにするなどし、冷蔵庫などで急速に冷やすことが重要だということです。