47歳男「金奪い取ったのは間違いない」 市原ホテル“強盗殺人”元従業員逮捕 計画的な犯行の可能性も
千葉・市原市で起きた強盗殺人事件で警察は13日、現場となったホテルの元従業員の男を逮捕しました。調べに対し、「金を奪い取ったことに間違いない」と容疑を認めているということです。
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市原署の会見
「本日、被疑者を強盗殺人罪で逮捕しました。職業・会社員、氏名・江川敦」
記者
「容疑者宅から捜査員が出てきました」
13日に行われた警察の家宅捜索。
江川容疑者(47)
「女性を殺して金を奪い取ったことには間違いありません」
事件発生から約2週間。強盗殺人事件の容疑者が逮捕されました。
記者
「警察によって規制線が張られているんですが、この先、事件があったホテルがあります」
千葉・市原市のホテルで従業員の女性が殺害され、現金が奪われた事件。ホテルの従業員・佐伯仁美さん(56)が死亡しているのが見つかりました。
捜査関係者によると、逮捕された江川容疑者は以前、このホテルで働いていたといいます。
江川容疑者を知る人
「近くの人から連絡がきて『えがちゃんかもしれない』っていうから、おまわりさんがいるっていうからウソだろ?って思って。会えばね、一緒にお酒飲んだこともあるし、いつもニコニコしている感じ」
「静かで目立つタイプじゃないけど体は大きい。体は大きいけど優しい、気が小さい。俺の感覚からしたらいい人というか、そういう感じのことはしないなと」
事件当時、1人で勤務をしていたという佐伯さん。別の従業員が出勤すると…
ホテル従業員の通報
「女性が手首を縛られ意識と呼吸がない」
通報を受け、警察官がかけつけると、従業員用の休憩所の床に手首をひものようなもので縛られた状態で倒れていたといいます。佐伯さんは首をひも状のもので絞められていた他、首や腹部に複数の切り傷がありました。
強い殺意によるものとみられる犯行。捜査関係者によると、ホテルには防犯カメラが設置されていて、そこに江川容疑者に似た人物が映っていたことから捜査線上に浮上。13日の逮捕にいたりました。
ホテルのオーナーと話したという隣の飲食店オーナーは…
現場ホテルの隣 飲食店オーナー
「防犯カメラがあるがタオルで映らないようにしてあったって」
捜査関係者によると、佐伯さんが発見された休憩所の出入り口が見える位置に設置されていたという防犯カメラ。何者かがレンズをタオルのようなもので覆う様子が記録されていたといい、捜査から逃れるための行動で計画的な犯行の可能性があるといいます。
午前0時前から別の従業員に発見される午前7時半ごろの間に殺害されたとみられる佐伯さん。佐伯さんを発見した際、ホテル内には複数人の客がいたといいますが、フロントと客室は別の建物になっていて、離れた造りになっているといいます。
さらに…
並木雲楓アナウンサー
「午後9時すぎです。ホテルの周辺は雑木林や畑が広がっていまして、街灯も少なく人通りもほとんどありません」
夜は人通りも少なく、静かだという現場周辺。また事件のあったホテルでは、夜間の勤務シフトは通常1人で行うことになっていて、元従業員である江川容疑者はそれらを知っていて犯行に及んだのでしょうか。
ホテルの客室にある精算機は壊されていて、現場から現金1万2000円が奪われていたものの、佐伯さんのバッグや財布などは残されたまま。現金やキャッシュカードも盗まれていないものとみられます。
犯行を認めているという江川容疑者。警察は動機などについて調べを進めています。
(11月13日放送『news zero』より)