「紀伊半島大水害」からきょうで11年 各地で追悼
死者・行方不明者が88人にのぼった「紀伊半島大水害」から4日で11年。各地で追悼の催しが行われました。
大規模な土石流が発生するなど、29人が犠牲となった和歌山県那智勝浦町では、災害が起こったとされる午前1時に、犠牲者の数に合わせ29個のキャンドルにあかりがともされました。
那智谷大水害遺族会代表・岩渕三千生さん「災害を二度と起こさないようにするには、こういう行事を続けていかなければいけないという思い」
熊野川が氾濫するなどし14人が犠牲となった新宮市では、遺族や市の関係者が集まり花を手向けました。
遺族「あっという間でした。『みんな元気でやってるよ』と報告しました」
また、8人が死亡し、いまも3人の行方が分からない奈良県五條市でも、追悼式が開かれました。
参列した人は、慰霊碑に花を手向け、犠牲者の冥福と行方不明者の一日も早い発見を祈りました。