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2日連続“クマ被害”で廃業へ…菓子工房の夫婦が“苦渋の決断”

2022年8月11日 18:59
2日連続“クマ被害”で廃業へ…菓子工房の夫婦が“苦渋の決断”

岩手県宮古市の菓子工房に2日連続でクマが侵入しました。店の中は荒らされ、扉が壊れるなどの被害にあい、菓子工房を営む夫婦は“苦渋の決断”をしました。

   ◇◇◇

10日午前10時ごろ、岩手県宮古市の菓子工房に複数の警察官が集まっていました。よく見ると、扉が外れ、ひしゃげてしまっています。

中を案内してもらうと、米粉が散乱してサラダ油の容器には穴が開き、動物の足跡のようなものが残されていました。

なぜ、このような事になったのでしょうか?

店主の妻・はる子さん
「けさもクマが入ったよって。鍵、施錠してたから、入れないから力ずくで引っ張ったみたい。クマが引っ張ったの」

10日朝、クマが侵入したというのです。実は、この菓子工房は、前日にも同じようにクマに荒らされる被害にあいました。

菓子店店主・泡渕福治さん(77)
「続けてやられてしまいました。お母さんと話して、工房はやめようということで」

夫婦は“廃業”を決断したのです。

11日になって市が設置したワナでクマが捕獲されましたが、店主の泡渕さんは「まだ他にもいるかもしれない。再開する気持ちには、今はなれない」と話しています。