“恐ろしい”最強寒波で記録的大雪 孤立も
日本列島に本格的な冬がやってきました。今シーズン一番の寒波が日本海側を中心に流れ込み、各地に大雪をもたらしています。岩手の国道では、大型車が立ち往生する事態も起きています。
16日午後4時ごろ、神奈川県鎌倉市では、大気の状態が不安定になった影響で「雪あられ」が降ったとみられます。
今シーズン一番の寒気が流れ込んだ日本列島。
大量の雪に埋もれているのは、乗用車。北海道・岩見沢市では、見渡す限り銀世界が広がっていました。北海道の人は雪には慣れているはずですが――
住民は「今年は多いです。もう大変です。これからどうなるかと思うと恐ろしいです」と話しました。
16日正午の、岩見沢市の積雪は1メートル2センチと、平年のおよそ3倍となっています。
平年のおよそ15倍、44センチの積雪を観測した岩手県北上市では、雪や路面凍結により、何台もの大型車両が立ち往生。現場近くは午前7時から一時、通行止めになりました。
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雪は意外な所でも――
鳥取砂丘もすっかり雪化粧。観光客からは「寒いけど景色の方が勝ちます。これは、めったに見られない景色」との声も。
鳥取県では大山(だいせん)で68センチ、鳥取市で24センチの積雪を観測しました。
鳥取県東南部の八頭町では、雪の重さで倒れた大木が県道をふさぎ、通行止めになりました。その先にある集落の2世帯が、14日午前から孤立状態となっています。
鳥取県職員は「ここまでの大木の倒木は、過去、経験したことがありません」と話します。
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群馬県みなかみ町藤原の積雪は、午後4時の時点で1メートル63センチ。平年の6倍以上の記録的な大雪となりました。
15日正午は、雪もそれほど多くなく、看板の柱も見えていましたが、その後、みるみる雪が積もっていき、一晩でかき氷のヤマのような状態になり、柱も雪に埋もれました。午前5時までの24時間に降った雪の量は1メートル28センチで、統計を取り始めてからの最多を更新しました。
町民「一晩でこれだけ積もっちゃった。大変なことです」
スキー場に設置されたカメラには、吹雪のような様子が映っていました。こちらのスキー場では雪不足のため、今月12日のオープンを、18日に延期していて、まさに“恵みの雪”となったということです。
日本列島では強い寒気が居座るため、17日にかけて、日本海側の山沿いを中心に大雪が続く見通しです。