感染最多…都庁内「このままでは医療崩壊」
新型コロナウイルスの感染拡大が続く東京都内で17日、新たに822人の感染が確認されました。都内の感染者が800人を超えるのは初めてで、2日連続で過去最多を更新しました。都庁前から中継です。
政府の「勝負の3週間」は16日が最終日でしたが、首都・東京では初の800人超えとなり、都庁内からは、「このままでは医療崩壊も現実化しかねない」との危機感が出ています。
東京都内の新たな感染者は822人で、16日の678人を大きく上回り、2日連続で過去最多を更新しました。
分析会議では「医療提供体制」について、感染者の増加に伴い入院患者も増えたため、「体制がひっ迫している」として、初めて、最も深刻な警戒レベルに引き上げました。
都は、現在の3000床を4000床に増やすよう、医療機関に要請しましたが、すぐに準備できるものではなく、担当者は、「感染者と重症者そのものを減らさないと、医療崩壊が現実化する」と危機感を募らせています。
政府の「勝負の3週間」にあわせて、都も飲食店に時短要請をしましたが、感染者は増加する一方で、効果はあらわれていません。
都庁内からは、「政府がもっと強いメッセージを発信しないとおさまらない」との恨み節も聞こえますが、感染拡大と医療崩壊を食い止めるためには、政府と自治体が一丸となった対策の強化と、今一度、一人ひとりの感染防止の意識がカギとなりそうです。