東京 警戒レベル引き下げも…重症は高水準
新型コロナウイルスの感染状況を分析する東京都のモニタリング会議で、専門家は、感染状況と医療提供体制について、警戒レベルをそれぞれ1段階、引き下げました。
国立国際医療研究センター 大曲貴夫医師「感染状況は改善傾向にあるが、注意が必要である。新規陽性者数は8月下旬から連続して減少しています。昨年の同時期に近い値であります。昨年末の第3波と同じ経過をたどらないように、今のうちに新型コロナウイルスをさらに抑え込んで、そして新規陽性者数を減らしておく必要がある」
東京都医師会 猪口正孝副会長「重症患者数は減少しているが(きのう時点で77人と)高い水準であり、昨年の同時期10月7日の24人を大きく上回っている」
都内の感染者の7日間平均はおよそ159人となり、入院患者も751人まで減少しました。東京都の警戒レベルについて専門家は、状況が改善したとして感染状況と医療提供体制でそれぞれ1段階引き下げました。
感染状況は、4段階のうち、上から3番目に。医療提供体制は、およそ10か月ぶりに最も深刻なレベルから2番目に下がりました。一方、重症者数は77人と去年の同時期を大きく上回り、高い水準が続いています。
また、レジャー目的の夜間の繁華街の人流は、宣言解除後、急増していると報告され、専門家は、感染拡大のリスクが高まる冬に備え、感染者を減らす必要があると指摘しました。