空き巣は「冷蔵庫の中」も探す? ストリートビューで“下見”も…年末年始、「狙われない家」にするコツ【#みんなのギモン】
そこで今回の#みんなのギモンでは、「年末年始 狙われない家にするには?」をテーマに解説します。
「強盗事件が相次ぐ中、年末年始だからこそ気をつけたいことをおさらいします。防犯アナリストの桜井礼子さんに、今の時期(強盗と)鉢合わせしないように気をつけるべきことを挙げてもらいました」
「年末年始にはお歳暮などお届け物が多くなりますが、簡単に玄関を開けてはいけないということです。届け物の対応はインターホンで完結して、宅配ボックスや玄関前に置いてもらう対策を心掛けてほしいということです」
森圭介アナウンサー
「疑いたくはないですけど、宅配業者の身なりを装っている可能性も否定できないというところですもんね」
斎藤佑樹キャスター
「(ドアを)開けて何か(あるかもしれない)、ということを考えると怖いですし、僕もこのようにしています」
富田解説委員
「年末年始は長期間家を空けることが多いため、空き巣に入られるリスクも高まります。長いこと家を空ける際の防犯対策を見ていきます。警備会社のALSOKによると、留守だと悟られないことが大事です」
「例えば新聞の配達は止めるのが基本。たまっていると、留守だとすぐにわかってしまいます。留守番電話も、留守だと知らせることになるので、スマホに自動転送されるように設定しておくといいそうです」
森アナウンサー
「便利さがあだになってしまう可能性があるということですね」
富田解説委員
「そして、SNSの投稿も十分な注意が必要だといいます」
斎藤キャスター
「SNSはリアルタイムで発信することが大事な時もあるんですけど、僕はリアルタイムでというのは、あまりしないように心掛けています」
富田解説委員
「空き巣に遭うリスクを高める投稿は、例えば『ハワイなう』的なものです。旅行で家を空けているということを知られてしまいます」
「また『いついつから旅行だからそれまで仕事頑張るぞ!』という投稿をしてしまうと、空き巣にとっては『これから出かけるんだ』と、計画を練るための情報になってしまう恐れがあります」
森アナウンサー
「気分が高まってもそういうのはダメということですね」
瀧口麻衣アナウンサー
「自分が投稿する前にしっかり確認をすることが大事ですね」
富田解説委員
「ネット上のツールではGoogleのストリートビュー(に注意が必要です)。画像とともに実際の街の雰囲気がわかってとても便利な半面、住宅に侵入する際には下見のツールとして悪用されるケースがあります」
「どこに防犯カメラがあってどこに死角があるのかなど、現場まで行かなくても探ることができてしまいます」
森アナウンサー
「一戸建てだと車種や色までわかってしまう場合もありますよね」
富田解説委員
「そのため自宅が写っているのが気になる人は、Googleに依頼してぼかしを入れることもできます。ただ、一回ぼかしを入れてもらうと戻すことはできないので、お願いする際には慎重に判断してほしいということです」
富田解説委員
「家を空ける際には、通帳や印鑑などの貴重品の保管場所について注意が必要です。空き巣がどこを探す習性があるのか、ALSOKがその傾向を明らかにしています」
「タンス・机の引き出し・仏壇の中・鏡台・押し入れ・ハンガーにかかった服のポケットも探すらしいです。ちょっと意外だったのが、冷蔵庫の中。自分しかわからないから安全だろうと思って保管している人が結構いるといい、空き巣はそういうところを狙います」
「ではどこがいいのか。それも空き巣にヒントになってしまうかもしれないので言えませんが、ギクッと思った人は一工夫してもらえたらと思います。ただ、保管場所を1つにまとめずに分散すると、万一入られてしまった時にも被害を抑えることができるといいます」
鈴江奈々アナウンサー
「年末年始、おじいちゃんおばあちゃんの家や実家に行った時に、ぜひこういったアドバイスもしながら、みんなで一度点検してもらいたいですね」
富田解説委員
「空き巣はとにかく、侵入に手間がかかる家を嫌います。家を空ける前には二重鍵を掛けられる場所は全部掛けていくなど、できる限りの対策が大事だと思います」
(2024年12月23日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
【みんなのギモン】
身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)