応募してない「不採用通知」1万人に…なぜ
オリックス生命保険が、就職希望者ら1万人以上の人に「不採用通知」のメールを送信していたことが分かりました。過去5年間に採用試験を受けた人や資料請求した人のアドレスを保存しており、誤って送ってしまったということです。
◇
オリックス生命保険から都内に住む30代の男性会社員に届いた1通のメール。タイトルには、「書類選考結果のご連絡」との文字…。
その本文には―『社内で慎重に検討いたしましたが誠に残念ながら貴意にそえない結果となりました。今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます』
突然、男性に送られてきたという「不採用通知」。宛名は男性の名前だったものの、身に覚えのないメールだったため、「おかしいな」と感じたといいます。
SNS上でも―『応募した覚えないです』などと不採用通知が届いたという投稿が。
実は、オリックス生命保険がこの「不採用通知」を誤っておよそ1万人に送っていたのです。
メールの誤送信があったのは11日のこと。中途採用の書類選考の「不採用通知」を約10人に送る予定だったといいます。しかし、担当者が誤って会社に保存されていた、およそ1万人のアドレスに「不採用通知」を送信。
この1万人は、過去5年間に採用試験を受けた人や資料請求をした人だったといいます。「大規模な誤送信」がされた翌日に、おわびのメールを送っていたオリックス生命保険。
個人情報については―『外部に漏えいした事実はございません』
オリックス生命保険は15日、「弊社の不手際により、対象の皆様のご不安とご不信を招くことになり、心よりおわび申し上げます」と謝罪しています。