アスベスト訴訟 国とメーカー“責任確定”
建設現場でアスベストを吸って肺がんなどになったとして、京都府の元建設作業員などが国と建材メーカーに損害賠償を求めていた裁判で、国と建材メーカーの責任をほぼ認める判断が確定しました。
この裁判は、建設現場でアスベストを吸って肺がんなどになったとして、京都府の元建設作業員など27人が国と建材メーカーに損害賠償を求めていたものです。2審の大阪高裁は国とメーカー10社の責任を認め、およそ3億円の支払いを命じました。
28日、最高裁は国と建材メーカーの上告をほぼ退ける決定をし、屋外での作業者1人分を除き、国と建材メーカーの責任を認めた2審の大阪高裁の判決が確定しました。一定の人数に対して建材メーカーの責任を認める判断が確定するのは初めてです。
去年12月には、東京の裁判で国の責任を認める判断が確定しています。