「女性の名前をあげないと」要請に厳しい声
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長が、川淵三郎氏を後任者に要請したことについて、各方面から反発の声もあるなか、武藤事務総長は、12日朝、「何も決まっていない」と記者団に語りました。
午前11時前に組織委員会に入った武藤事務総長は、次期会長について「きちんとした手続きをして決める。全く何も決まっていない」と明言を避けました。
11日、川淵氏自身も「ベストを尽くしたい」などと意気込んでいましたが、川淵氏の会長就任について、否定する動きも出はじめています。武藤事務総長は、このあと3時から開かれる臨時会合で「民主的・透明性のある会長の決め方を相談していきたい」と話しました。
一方、橋本担当大臣は会見で「組織委員会が手続きをふんで決めることで、注視していきたい」と述べるにとどまっています。
会合に出席する組織委員会の理事からは「川淵さんを森さんが本当に指名したのであればガバナンス上、大問題。そもそも組織として問題」「世界から見ても、女性の名前をあげないと。日本の危機管理能力が問われる」と厳しい声が聞かれています。
新しい会長には誰が就任するのか、混迷が予想されます。