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震度6強を観測 福島県相馬市から中継

2021年2月14日 6:37
震度6強を観測 福島県相馬市から中継

13日午後11時すぎ、宮城県と福島県で、震度6強を観測する非常に強い地震がありました。大規模な土砂崩れが起きた福島県相馬市から馬場記者が中継で伝えます。

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私は今、13日夜に起きた地震で、震度6強の揺れを観測した相馬市にいます。この相馬市に私は福島市から車で向かったのですが、通常であれば1時間ほどで着く道のりも、14日はおよそ2時間半ほどかかりました。

そして、私の後方にあるのが、福島県の浜通りを南北に走る常磐自動車道です。複数のトラックが止まっていて、10分ほど前までは、大型のクレーン車も確認できました。

13日夜に起きた地震で、相馬インターチェンジと新地インターチェンジの間では、土砂崩れが発生し、現在、その復旧作業が行われています。

地震発生直後の情報では、この土砂崩れにトラックが巻き込まれたというものがありましたが、警察によりますと、この情報は間違いで、これまでのところけが人は確認されていないということです。

この土砂崩れの影響で、県内の常磐道は上下線で通行止めが続いていて、復旧のめどは今のところたっていません。

このほかの被害の情報です。

福島県などによりますと、この地震で福島県内では、郡山市の60代の女性が階段から落ちて、右足を骨折する大けがをするなど、あわせて31人のけが人が確認されています。いずれも、命に別条はないと言うことです。

そして避難所も開設されています。県によりますと、県内15市町村で45世帯203人が、これまでに避難をしていると言うことです。

避難した人「久しぶりに大きな地震だったので、恐怖がありました。3・11の時のことを思い出しました」

一方、東京電力によりますと、この地震による福島第一原発での新たな異常は確認されていません。

原発周辺の空間放射線量を調べるモニタリングポストの値にも変化はないということです。

福島第二原発に関しても新たな異常は確認されていません。

福島県内では、13日夜の地震のあと相次いで余震も確認されていて、不安な一夜となりました。