名古屋駅前の無断“野菜畑” 野菜が突然消え“更地”に… 河村市長は…
名古屋駅の前の名古屋市が管理する植え込みに、ナスやピーマンなどの野菜が無断で植えられ、“野菜畑”になっていた問題。今週に入り突然、野菜がほとんど消え、更地になっていました。
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今から約1か月前、愛知県の名古屋駅の目の前の植え込みには、ナスにピーマン、トウモロコシが植えられていました。しかし、この場所は市が管理する植え込みで、野菜畑は無断で作られたものでした。
SNSでも話題となり、「名古屋駅の観光名所! すげぇ!」「植えるのが自由だとすると、引っこ抜くのも自由というやつが出てくるだろうな」などと、さまざまな意見が投稿されました。
この野菜畑について、市は当初、育てた人に撤去を促していました。
名古屋市 河村たかし市長
「歩いていたら、この枠はリンゴかっていって、この枠はスイカっていって、楽しいがや」
しかし、名古屋市の河村市長が容認する考えを示したことで、“撤去”ではなく“連絡してほしい”という呼びかけに変わりました。
しかし、今週に入り突然、ほとんどの野菜が消え、更地になっていたのです。
「ちょっと残念だね、育っていく姿も見られたから」
植え込みを管理する、市の担当者に話を聞きました。
名古屋市緑政土木局 篠塚泰伸係長
「植えられた野菜がほとんど夏野菜ということで、『7月末をめどに全てを移動させる』ということで、話し合いの結論に至った」
いったい、野菜はどこへ行ったのでしょうか。男性の目撃情報があった場所に行ってみると、野菜畑を作った本人に話を聞くことができました。
作った男性
「いまさらここまで、今回、大きなことになると思わなかった。大都会でスイカがなってる、トマトがなってると見て、世の中少しでも明るくなってと考えて栽培していた」
名古屋駅前で作っていた野菜は、男性が世話をする別の畑に植え替えていました。
野菜畑の“撤去”について、河村市長は、「残念よりこっちの指示と反しとるがや。わしは、野菜を植えるのは大賛成ですよ」と、名古屋駅前に野菜畑を作りたい考えを示しました。