×

コロナ禍で散歩に注目 新たな靴や歩数計も

2021年4月19日 21:48
コロナ禍で散歩に注目 新たな靴や歩数計も

コロナで家にいる時間が増え、運動不足を心配する人も多いのではないでしょうか。こうした中、手軽な運動として、人気があるのが「散歩」です。散歩がいっそう楽しくなる靴や「歩数計」など、散歩の「最前線」を取材しました。

    ◇◇◇

晴天に恵まれた18日。皇居周辺では、多くの人がランニングをする中、「皇居ラン」ならぬ“皇居サンポ”を楽しむ人たちの姿がありました。中には午前中で1万5000歩以上歩く人も。

いまコロナ禍で手軽にできる運動として、「散歩」が注目されています。歩数計アプリを提供する企業によると、今年3月には100万件ダウンロードを突破するなど、散歩をする人は着実に増えているといいます。

都内にある『イケダヤ靴店 本店』。3000種類以上の商品が並ぶ中、最近の売れ筋に変化が…。イケダヤ靴店・渡部昌宏さんは、「外を散歩される方が増えているので、こういったウオーキングシューズがよく売れています」と、散歩用の靴を買い求める人が増加しているといいます。

歩きやすさを重視したスニーカーなどが人気に。ビジネス需要が減る中、散歩用の靴が店の売り上げを支えるほどだといいます。

さらに、散歩に欠かせないアイテムが「歩数計」。ベルトにつけるタイプの人気も健在ですが、いまでは腰ではなく「腕」で計測するスマートウォッチが主流に。歩数だけでなく心拍数や消費カロリーなどが分かるものや、血液中の酸素レベルが測れる商品まで登場。幅広い世代に売れているといいます。

    ◇◇

さらに街では、目的地の1駅手前で電車を降りる“1駅サンポ”を実践しているという声もありました。例えば、1周およそ35キロの山手線の場合、1駅なら長くて2キロほどの距離がありますが、駒込駅と田端駅の1.6キロの区間を選んでみました。

駒込駅を出発。ぶらり“1駅サンポ”のスタートです。初めて見る風景に出会えるのが魅力の1つ。すると山手線に残る唯一の踏切が。将来的に廃止の方針が決まっていて、渡れるのもあと10年ほどとみられています。およそ20分で隣の田端駅に到着。2000歩ほど歩くことができました。

コロナの収束時期が見通せない中で、散歩への注目がさらに高まりそうです。